転性悪役令嬢~昼は少年、夜は少女~破滅フラグ回避頑張ります

 あ、軽くっていうのは、兄4基準です。
 しかし、昨日1回うまくいったのは、何か私の眠れる力が開眼したのか、あれからは全然できません。兄4に完敗続きです。にゅぅ。

■35
「ちょっと、相談があるんだ……」
 学校へ着くやいなや、私とマージはフレッドに手を引かれ、人気のない空き教室に連れていかれた。
「なんだよ、こんなこそこそしなくちゃだめなことか?」
 マージは何でも正々堂々したいタイプだろうなぁ。だけど、仮にも王子なんだから、庶民に聞かれちゃまずい話もあるんだろう?
「どうしたらいいのか、分からなくて……その……」
 フレッドが言いにくそうに言葉を探す。
「なんだよ?」
 フレッドが、意を決したように、両手で顔を覆った。
「女性の胸を触ってしまったっ」
 ふーん。
「ま、ま、マジかよっ、お前、す、す、す、進みすぎじゃね?」
 は?
 え?
 おわっ、これ、Y段?
 いやいや、いやいや、マジかぁ~!
「ち、ち、違うんだ、触ろうと思ったわけじゃなくて、その、倒れた拍子に、その……」
「えええええーーーーっ!」
 ちょっと待て、それって、それって、昨日の帰りの話か?
「なんだよ、偶然かよ。ちゃんと謝ったんだろう?わざとじゃないって」
 フレッドが小さく首を横に振った。
「わ、わざとじゃなかったけれど、やっぱり、責任を取ったほうがいいんだろうか……」
 はぁ?
「何馬鹿なこと言ってるんだよっ」
 責任とって結婚しようなんて言い出すんじゃないだろうなぁ!
 せっかく悪役令嬢回避ルート取ってんのに、どうして、八男になったボクと婚約ルートに乗っちゃうわけ?やめてぇ!
「フレッドは王子なんだから、女の胸なんて触り放題、もみ放題で構わないんだよっ、妾愛人当たり前が王侯貴族の男ってもんだろ?」
 ……二人に白い眼を向けられた。
「リザーク、お前女みたいな顔して怖いこと言うなよ。そんなことしたら……」
 マーズが震えだした。
「おふくろにおやじはどんな目にあわされるか……。まぁ、二人はラブラブだから浮気なんてないけどな」
 うん。うちの両親もラブラブですよ。
「そうですね。世継ぎが生まれなければ致し方ないかもしれませんが……生涯ただ一人を愛するべきですね」
 第二王子フレッド君、どの口でそんなこと言うのか。