「大丈夫ですか?温かくなってきたとはいえ、陽が落ちれば冷えますもの」
と、ブランケットを渡しにかけてくれる。
あ、うん。寒いのは、背中だけどね。背筋が……うおおおう。
家に帰り、夕飯を終えると木刀をひっつかんで兄1……聖剣と言われるアレフお兄様に声をかける。
「お兄様っ!練習に付き合ってくださいっ」
兄1の目じりがふにゃぁーんと垂れ下がる。
イケメン台無し、いや、そんなデレ顔もまた、かわいいです、お兄様!心のシャッターカシャリ。
「陽が落ちてから剣の稽古なんて、初めてだね」
兄1が楽しそうに自分の木刀を準備している。
「リザ、女の子が剣の練習なんてっ!」
お母様が刺繍練習セットを手にフルフルと震えている。
「お母様、1週間後に剣術大会があるのです……。私、無学年トーナメントの代表に選ばれてしまって……クラスのために1回戦はどうしても勝ちたくて」
お母様の目がきらりと輝く。
「まぁ、まぁ、リザ、あなたがトーナメントの代表選手に?これで、我が家の子たちは全員1年からトーナメントの代表ですわね?歴史的なことじゃないかしら?お祝いしなければ」
母がるんるーんと楽しそうにどこかへ出ていった。
■31
「お兄様も去年は代表だったのですか?」
兄7に尋ねる。
「偉大な兄がいるというだけで、同じように期待されちゃうんだよ……リザ、大丈夫だよ、無理しなくても」
そうかぁ。兄が優秀だからお前も同じとは言わないけど、それなりにできるだろうと期待されちゃったのか。
「そうそう、僕も1年で選手になったけど、1回戦負けだったもの」
兄7も兄6と一緒に慰めの言葉をくれる。うん、兄の中で剣が得意なのは、兄1と兄4だもんね。
「あははは。1回戦の相手が俺だったからな」
と、その兄4が笑った。……手には木刀を持っています。
「さぁ、リザ、稽古をつけてやるぞ!トーナメント戦、まで、毎日毎日付き合ってやる!」
まって、私が練習に付き合ってと頼んだのは、兄1だったはずなんだけど、なぜ、当たり前のように兄4は稽古しようとしてんの?
「さぁ、お兄様、お願いいたしますわ!」
と、ブランケットを渡しにかけてくれる。
あ、うん。寒いのは、背中だけどね。背筋が……うおおおう。
家に帰り、夕飯を終えると木刀をひっつかんで兄1……聖剣と言われるアレフお兄様に声をかける。
「お兄様っ!練習に付き合ってくださいっ」
兄1の目じりがふにゃぁーんと垂れ下がる。
イケメン台無し、いや、そんなデレ顔もまた、かわいいです、お兄様!心のシャッターカシャリ。
「陽が落ちてから剣の稽古なんて、初めてだね」
兄1が楽しそうに自分の木刀を準備している。
「リザ、女の子が剣の練習なんてっ!」
お母様が刺繍練習セットを手にフルフルと震えている。
「お母様、1週間後に剣術大会があるのです……。私、無学年トーナメントの代表に選ばれてしまって……クラスのために1回戦はどうしても勝ちたくて」
お母様の目がきらりと輝く。
「まぁ、まぁ、リザ、あなたがトーナメントの代表選手に?これで、我が家の子たちは全員1年からトーナメントの代表ですわね?歴史的なことじゃないかしら?お祝いしなければ」
母がるんるーんと楽しそうにどこかへ出ていった。
■31
「お兄様も去年は代表だったのですか?」
兄7に尋ねる。
「偉大な兄がいるというだけで、同じように期待されちゃうんだよ……リザ、大丈夫だよ、無理しなくても」
そうかぁ。兄が優秀だからお前も同じとは言わないけど、それなりにできるだろうと期待されちゃったのか。
「そうそう、僕も1年で選手になったけど、1回戦負けだったもの」
兄7も兄6と一緒に慰めの言葉をくれる。うん、兄の中で剣が得意なのは、兄1と兄4だもんね。
「あははは。1回戦の相手が俺だったからな」
と、その兄4が笑った。……手には木刀を持っています。
「さぁ、リザ、稽古をつけてやるぞ!トーナメント戦、まで、毎日毎日付き合ってやる!」
まって、私が練習に付き合ってと頼んだのは、兄1だったはずなんだけど、なぜ、当たり前のように兄4は稽古しようとしてんの?
「さぁ、お兄様、お願いいたしますわ!」


