マージが眉根を寄せる。
「腕が痛かったから、こうすると腕が痛くならないんだよ」
勝負に腕が痛くなるからいやだとか甘いことを抜かすなと言われるかなと思ったら、マジか?という顔をしてマージが木刀を振り下ろした。
「な……まじか!本当に腕が痛くなぞ?」
マージが、土台のレンガの上に今度は3つ積み上げた。
「ふんっ」
木刀を振り下ろす。
「3つでも楽勝じゃねーかよっ、ってことは……」
マージが嬉しそうにレンガを5つ積み上げる。
「俺の今までの記録は最高4つだ。これなら5つもいけそうだ!」
マージが振り下ろしたレンガは見事に5つを割っている。
「お、おおおおっ!」
「僕もやってみるよっ!」
打撃班2位の子がレンガを6つ積み上げた。
ええ、ちょっと、マージに喧嘩を売るような数……。
「やった!」
割れました。6つ。
「は?負けるかよっ!」
マージが7個積み上げた。が、土台が悪かったのか、積み重ね方が悪かったのがぐらりと揺れてレンガが落ちた。
「こっちに積んだよ、7個!」
いつの間にか補給班が、土台を組んで上にレンガを積み上げている。
「おう、サンキュー」
気が付けば、みんなでレンガ割り大会が始まっている。
「止めなくていいんでしょうか……」
立ち尽くしてその様子を見ていたソフィア先生に声をかける。
「ふむ、補給班の支援があれば、積み上げることで発生する時間ロスは解決できるわけか。剣を握る者の支援として、レンガの積み上げは問題ないだろう……」
え?そうなの?
「うっひょーっ!最高だぜ!リザーク、さっきはごめんなぁ。本気出してないとか思って!」
マージががしっと、抱き着いてきた。
暑苦しい男だぜ、お前は……。だが、嫌いじゃないよ。素直に謝れるところとか。
……でも、私、本気は出してなかったんだよ。ごめん……。
「ボクこそ、ごめん……」
悪役令嬢になりたくないから、本気が出せないとか、勝手で、ごめん。
うつむいた私の背中を、マージがバンバンと叩いた。
■21
「なんだよ、大丈夫だよっ!誰もお前のこと足手まといだなんて思ってないから!体力なくたって、勉強できなくたって、な?」
はい?
マージの言葉に、レンガを積んでいた子が頷いた。
「できないながら、こうして手が痛くない方法とか考えたり、リザーク君は頑張っていると思います」
「腕が痛かったから、こうすると腕が痛くならないんだよ」
勝負に腕が痛くなるからいやだとか甘いことを抜かすなと言われるかなと思ったら、マジか?という顔をしてマージが木刀を振り下ろした。
「な……まじか!本当に腕が痛くなぞ?」
マージが、土台のレンガの上に今度は3つ積み上げた。
「ふんっ」
木刀を振り下ろす。
「3つでも楽勝じゃねーかよっ、ってことは……」
マージが嬉しそうにレンガを5つ積み上げる。
「俺の今までの記録は最高4つだ。これなら5つもいけそうだ!」
マージが振り下ろしたレンガは見事に5つを割っている。
「お、おおおおっ!」
「僕もやってみるよっ!」
打撃班2位の子がレンガを6つ積み上げた。
ええ、ちょっと、マージに喧嘩を売るような数……。
「やった!」
割れました。6つ。
「は?負けるかよっ!」
マージが7個積み上げた。が、土台が悪かったのか、積み重ね方が悪かったのがぐらりと揺れてレンガが落ちた。
「こっちに積んだよ、7個!」
いつの間にか補給班が、土台を組んで上にレンガを積み上げている。
「おう、サンキュー」
気が付けば、みんなでレンガ割り大会が始まっている。
「止めなくていいんでしょうか……」
立ち尽くしてその様子を見ていたソフィア先生に声をかける。
「ふむ、補給班の支援があれば、積み上げることで発生する時間ロスは解決できるわけか。剣を握る者の支援として、レンガの積み上げは問題ないだろう……」
え?そうなの?
「うっひょーっ!最高だぜ!リザーク、さっきはごめんなぁ。本気出してないとか思って!」
マージががしっと、抱き着いてきた。
暑苦しい男だぜ、お前は……。だが、嫌いじゃないよ。素直に謝れるところとか。
……でも、私、本気は出してなかったんだよ。ごめん……。
「ボクこそ、ごめん……」
悪役令嬢になりたくないから、本気が出せないとか、勝手で、ごめん。
うつむいた私の背中を、マージがバンバンと叩いた。
■21
「なんだよ、大丈夫だよっ!誰もお前のこと足手まといだなんて思ってないから!体力なくたって、勉強できなくたって、な?」
はい?
マージの言葉に、レンガを積んでいた子が頷いた。
「できないながら、こうして手が痛くない方法とか考えたり、リザーク君は頑張っていると思います」


