右にフレッド、左にマージ、がっつり肩を組まれて逃げ場がない。やる気、出さないとだめですか?いいですよね?その、クラスの足を引っ張らなければ……。
「一人はみんなのために」
先生の言葉に、生徒たちが続ける。
「「「みんなは一人のために!」」」
……ぐああああ、ごめんなさい、ごめんなさい、私がみんなの足を引っ張っちゃ駄目なんですよね。でも、でも、死にたくないぃぃぃぃっ。
そう、足を引っ張らないように、その、クラスの真ん中位をキープできるように頑張るから……涙目。
■16
「さて、では早速クラス対抗剣術大会の選手を決めましょう」
ざわざわとざわめきが広がる。
剣の腕に自信がある者もいれば、当然剣を一度も握ったことのない者もいる。
男女混合だし、高等部には騎士科以外もあるわけだし、そりゃそうだろう。
うん。私も剣は無理ってことにしておこう。
「では、全員目隠しをして木刀を持って素振りをしてもらいます」
は?全員?
男も、女も?……ま、まぁ、女騎士なんてのを目指す人もいるだろうけれど……。
サーシャがすぐに木刀を手に取る。
柄の部分を両手で握り、すぐに置いて別の木刀を手にとった。
おや?女騎士でも目指してるのかな?わざわざ手になじむ木刀を選ぶなんてかなりなものじゃない?
「ほら、ぼんやりしてんなリザーク」
マージが、私に向けて、木刀をポーンと放り投げる。
ちょっ、雑だな。行動がいちいち。兄4を思い出すよ。
「先生、なぜ目隠しをするんですか?」
ああ、そう、それ!なんでだろう?
「今から腕が上がらずもうだめだというところまで素振りをしてもらいます。今はまだ、人の動きに影響されやすいですから、自分の型を崩さないようにするためと、自分の限界と真摯に向き合うためです」
限界?
素振りの限界って、どれくらいだったかなぁ。
男になると決めた日から、毎朝兄の訓練に付き合わされたおかげで、そこそこ回数は振れるようになったけど……。兄にはまだまだ到底及ばない。
「では、初め!」
ぶんっ、ぶんっ、と、木刀を振り始める。
ああ、この木刀、家で使っているものよりも若干軽いな。ひゅんひゅんって、風を切る音が聞こえて気持ちいぞ。
私の両隣って、確かマージとフレッドだったよね。耳を澄ますと、両隣からもひゅんひゅん聞こえる。ペースは、フレッドが一番早いだろうか。
「一人はみんなのために」
先生の言葉に、生徒たちが続ける。
「「「みんなは一人のために!」」」
……ぐああああ、ごめんなさい、ごめんなさい、私がみんなの足を引っ張っちゃ駄目なんですよね。でも、でも、死にたくないぃぃぃぃっ。
そう、足を引っ張らないように、その、クラスの真ん中位をキープできるように頑張るから……涙目。
■16
「さて、では早速クラス対抗剣術大会の選手を決めましょう」
ざわざわとざわめきが広がる。
剣の腕に自信がある者もいれば、当然剣を一度も握ったことのない者もいる。
男女混合だし、高等部には騎士科以外もあるわけだし、そりゃそうだろう。
うん。私も剣は無理ってことにしておこう。
「では、全員目隠しをして木刀を持って素振りをしてもらいます」
は?全員?
男も、女も?……ま、まぁ、女騎士なんてのを目指す人もいるだろうけれど……。
サーシャがすぐに木刀を手に取る。
柄の部分を両手で握り、すぐに置いて別の木刀を手にとった。
おや?女騎士でも目指してるのかな?わざわざ手になじむ木刀を選ぶなんてかなりなものじゃない?
「ほら、ぼんやりしてんなリザーク」
マージが、私に向けて、木刀をポーンと放り投げる。
ちょっ、雑だな。行動がいちいち。兄4を思い出すよ。
「先生、なぜ目隠しをするんですか?」
ああ、そう、それ!なんでだろう?
「今から腕が上がらずもうだめだというところまで素振りをしてもらいます。今はまだ、人の動きに影響されやすいですから、自分の型を崩さないようにするためと、自分の限界と真摯に向き合うためです」
限界?
素振りの限界って、どれくらいだったかなぁ。
男になると決めた日から、毎朝兄の訓練に付き合わされたおかげで、そこそこ回数は振れるようになったけど……。兄にはまだまだ到底及ばない。
「では、初め!」
ぶんっ、ぶんっ、と、木刀を振り始める。
ああ、この木刀、家で使っているものよりも若干軽いな。ひゅんひゅんって、風を切る音が聞こえて気持ちいぞ。
私の両隣って、確かマージとフレッドだったよね。耳を澄ますと、両隣からもひゅんひゅん聞こえる。ペースは、フレッドが一番早いだろうか。


