転性悪役令嬢~昼は少年、夜は少女~破滅フラグ回避頑張ります

「勉強不足で、相手の国に失礼な行いをして外交を台無しにしてもいいと思いますか?」
 サーシャも下を向く。
 うおー、私たち、まだ中等部に入りたての11歳なのですが……。子供に言うようなことかな……。
 っていうか、クラスメイトの顔を見ると、みんな真剣に先生の話を聞いて、神妙な顔つきになっている。
 うぐっ。
 意識高いな!
 いやいや、意識高いからこの学校に進学したんかっ。親に言われてとかじゃないのかっ。
 それとも、家でもこんこんと親に言われ続けてきたのだろうか?
「私は、Fクラスの皆さんが出来損ないの駄目な人間なんて思っていません。確かに、今は最下位ですが、共に学び、訓練に励み、必ずや……」
 ソフィア先生がびしっと校舎のある方向を指さす。
「第一訓練場を手に入れましょう!」
 ふえ?
「クラス対抗戦、1位は100点、2位が75点、3位50点、4位30点、5位は20点、6位は10点、7位は1点と加点されます」
 へー。
「クラス分けテストの生徒の合計点がスタートです。その点数に今後クラス対抗戦や各教科のクラスの合計点などが加算されていきます」
 まって、いま、スタートがクラス分けテストの合計点とか言った?
 それって、30名で4教科だから、満点が400点×30名で、12000点でしょ。
 うちのクラス、トップですら220点。最下位は0点。100点平均として30名で、3000点だよ……。
 Sクラスと何点の差が開いているんだ……。加点されたって、1回の対抗戦で100点。……今後、Sクラスがすべて7位だとか、テストでクラスの合計点が0点だとかって可能性なんてないだろうから、めっちゃ、差を縮めるの大変なんじゃないの?
「あ、あの、先生、たとえ対抗戦で1位だったとしても、Sクラスが2位なら25点しか追いつけないんですよね?無理なんじゃ……」
 おずおずと手を上げて女生徒の一人が言ってはいけない一言を口にする。
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「そ、そうだよな……流石に、Sクラスを追い越せるわけないよな」
「だ、だけど、Eクラスに勝つことはできるんじゃないか?」
 うんうん。目標はその辺りが妥当でしょう。
「何言ってんだよ!勝てるに決まってんだろ?」
 マージが自信満々に口を開いた。
 おい、その自信はどこから来た。
「だって、Fクラスには俺がいるんだからな!」
 どやっ……たよ。