転性悪役令嬢~昼は少年、夜は少女~破滅フラグ回避頑張ります

「……辺境伯って言われてる、シャドゥ伯爵家の次男マージです」
 シャドゥ辺境伯って、王家とうちに続く3番目に力のある貴族だよ。王都から馬車で2週間もかかる場所にあるため、国の力がおよびにくく、いつ国として独立してもおかしくないと言うだけの財と力と領地があるため、王家も強く何も言えないという……。っていうのが、確かシャドゥ辺境伯の立ち位置だったはず。だから、えっと、王家は怒らせないように気を付けているとかいないとか。
 マージが泣いている。
■12
「ううう、最下位とかぁ、おやじに殴られる……」
「まぁ、まぁ、その、王子より上になる不遜なことができなかったとかなんとか言えば大丈夫なんじゃないかな?」
 マージがマジ泣きするもんだから、仕方なく慰めの言葉をかける。
「ふお、そうか!お前天才だな!ああ、お前じゃない、えっと、リザークだったな。おやじにはそう言うことにする!名前の書き忘れはわざと、そういうことにしとこう!」
 両手を取られてぶんぶんと振られる。
 えーっと、立ち直り早いね?
「僕は別に成績を抜かされたからって、不敬だとか何も思わないんだけどね?それに、この学校って立場関係ないってルールでしょ?」
 おいこら、第二王子(発狂死)何気に会話に参加してくんなよっ!
 関わりたくない、関わらないつもりなのにっ。
「だから、上下関係なく、何でも話せるような友達になろう!」
 にっこり笑う第二王子(発狂死)。
「お、おう。フレッド殿下、よろしく」
 にかっと笑うマージ。
「殿下はいらないよ。友達だろう?マージ」
 第二王子(発狂死)がこちらを見た。
「もちろん、リザークもフレッドって呼んでくれるよね?」
 ね?じゃないっ!じゃなーい!
 あっち行け!友達になんてなるもんか!
「おおう、俺たち友達な!やった!さっそく友達出来るとかおふくろ喜ぶぜ。お前はうるさいし周りが見えないし都会の貴族様から嫌われちゃうんじゃないかねぇって言われてたけど、大丈夫だったって言うんだ」
 おう……。
 マージのお母さん、マージ君は本当にうるさいです。んでもって、周りのこと見えてないです。
 おいおいお前、殿下と友達とか大丈夫かよって、心配そうな周りの目……見えてないですからね。
「これで、おふくろ元気になってくれるかなぁ……」
 やーめーてー、ぽつんとそういう単語つぶやくの!