転性悪役令嬢~昼は少年、夜は少女~破滅フラグ回避頑張ります

 15歳から乙女ゲームの舞台である高等部。文官コースにヒロインが入学してくる。うん、文官コースはないな。総合コースは、時々文官コースと授業がかぶるから……。もう、一択じゃね?
「僕も、騎士かな?」
 騎士コース通うのが一番安全としか思えないのである。うん。
「そっか、じゃぁ、いっしょに剣術も練習しような!」
 ちなみに、中等部まではいろんな地域に学校があるけど、高等部は国内に学校が3か所しかなく、中等部で優秀な成績を収めた人間しか入れないんですよ。
 入学できない15歳は、王侯貴族子女は花嫁修業。子息は、働く。跡取りであれば親の手伝い。2男以下は外に働きに出る。お城に勤めたり、何らかの見習いになったり。

 あっという間に。時は流れる。
 3年たち、初等部への入学を目前に控えております。7歳から初等部だからね。
「リザーク、俺、絶対騎士課に入学できるように頑張るから、高校の入学式でまた会おうぜ」
「マルヴェル……」
 ぽろぽろと大粒の涙を流すかわいい弟分。あ、私のが若干若いんだけど、中身はおばさんなので。
 マルヴェルは親の領地に戻ることになった。領地にある学校に通うためだ。
 各領地、優秀な人材を初等部や中等部から発掘するため地元の学校に子息令嬢を通わせることが多い。
 主に子供の従者探しも兼ねてる。やはり幼い時から信用できる人間を作るのは大切らしい。てなわけでマルヴェルは領地に帰るためお別れです。
 ……高等部は王都の中央高等部狙いで、私もそこを目指すと思っている。……言えない。
 攻略対象と接点を持たないために、高等部へ行かなきゃいんじゃね?と思い始めたことは言えない。
「あー、またきっと会えるさ」
 高等部に行かなくても、王都にいれば、親同士も友達だし、社交界とかいろいろと会うチャンスはあるはずだ。うん。
■7
 で、私も領地の初等部へ通うことになりました。とはいえ、王都の隣が領地なので、王都まで馬車で30分。
「ただいまー、リザ!」
「おかえりなさい。お父様。えーっと、お疲れのようですが、大丈夫ですか?」
 わざわざ毎日帰ってくる父。
「リザ!今日もかわいいね!ほら、お土産だよ」
 父の補佐として働きだした兄1アルフお兄様。
 領地の屋敷にいても、王都の屋敷となんら変わり映えしない毎日です。