「は?陥れる?私がミリーさんを虐めていたと、ありもしないことをでっち上げて陥れようとしたのは殿下……元殿下の方ではありませんか?その手に持っている日記を使って」
元殿下が、まだ手にしていたミリーさんの日記を慌てて床に投げ捨てた。
「この際だから、はっきり言わせていただくと、私は殿下……元殿下と結婚するつもりでした。この国のためにこの身をささげようと、この国のためにできることはなんでもするつもりでした。ミリーさんのことは前々から殿下と親しくしている女性がいると認識しておりましたが、側室に迎えるものと思って認めておりました。……殿下のおっしゃるような嫉妬してミリーさんにひどいことなどこれっぽっちも考えておりませんでした。だって、殿下……は、その、私の好みではないんです。前々からずーっと思っていたんですが……」
なんだか、言わなくてもいいことまで口に出してしまいそうになって、周りにたくさんの人がいることを思い出した。
さすがに、殿下の名誉を傷つけるようなことを大声で言うわけにはいかない……と、口をつぐむ。
殿下が床に投げ捨てた日記を拾い上げ、殿下に手渡す。手渡すときにそっと耳元で殿下だけに聞こえる声で伝える。
「殿下、臭いんです。めっちゃ臭い。正直近づきたくないんです。だからミリーさんと仲良くしててくれて助かってました」
エイト君はとてもいい匂いなのに。
殿下すんごく臭い。
高級な香水を量も考えずに体につけまくっているせいもあるけれど……それが「浪費の匂い」にしか思えなくて。
どれだけこの臭い匂いに金を無駄に使ったんだと思うだけでイラついてしまって……。
元殿下が、両手両膝を床についた。
「サラ、ペンを」
サラにペンを受け取り、婚約締結書にサインをする。
「エイト君、また一緒に旅できる?」
「もちろん」
「今度は、旅の終わりに泣いたりしない?」
「もちろん。だって、これからは……ずっと一緒にいられるよね?」
元殿下が、まだ手にしていたミリーさんの日記を慌てて床に投げ捨てた。
「この際だから、はっきり言わせていただくと、私は殿下……元殿下と結婚するつもりでした。この国のためにこの身をささげようと、この国のためにできることはなんでもするつもりでした。ミリーさんのことは前々から殿下と親しくしている女性がいると認識しておりましたが、側室に迎えるものと思って認めておりました。……殿下のおっしゃるような嫉妬してミリーさんにひどいことなどこれっぽっちも考えておりませんでした。だって、殿下……は、その、私の好みではないんです。前々からずーっと思っていたんですが……」
なんだか、言わなくてもいいことまで口に出してしまいそうになって、周りにたくさんの人がいることを思い出した。
さすがに、殿下の名誉を傷つけるようなことを大声で言うわけにはいかない……と、口をつぐむ。
殿下が床に投げ捨てた日記を拾い上げ、殿下に手渡す。手渡すときにそっと耳元で殿下だけに聞こえる声で伝える。
「殿下、臭いんです。めっちゃ臭い。正直近づきたくないんです。だからミリーさんと仲良くしててくれて助かってました」
エイト君はとてもいい匂いなのに。
殿下すんごく臭い。
高級な香水を量も考えずに体につけまくっているせいもあるけれど……それが「浪費の匂い」にしか思えなくて。
どれだけこの臭い匂いに金を無駄に使ったんだと思うだけでイラついてしまって……。
元殿下が、両手両膝を床についた。
「サラ、ペンを」
サラにペンを受け取り、婚約締結書にサインをする。
「エイト君、また一緒に旅できる?」
「もちろん」
「今度は、旅の終わりに泣いたりしない?」
「もちろん。だって、これからは……ずっと一緒にいられるよね?」


