「リリアーナが好きだっていうことは、どうせ口から出まかせだ。お前と結婚すれば王座が転がり込んでくるんだ。お前みたいな可愛げのない女でも、好きだと適当に口説いて手に入れれば、王になれるとなれば誰だって好きだと言うだろうよ」
可愛げのない女……。
そう、元殿下は私のことをずっとそう思っていたんですね。
確かに、女性らしいかわいさはなかったかもしれません。
国のためにと、お金を稼ぐ方法ばかり考えていれば可愛くもないでしょう……。
そう、可愛くないんです。
「エイト君……」
だから、エイト君が私のことを好きだなんて……。
側にいてほしいなんて……。
やっぱり、国のために、私が王妃になって、エイト君が王になれば、国が安定するだろうから、そう言ってくれただけ……なんだよね。
きっと、今私の目も不安で揺れてる。
「信じてくれないかもしれませんが……僕は……お姉様のことがずっと」
お姉様という言葉にハッとなる。
そうだ。
一緒に旅した。
旅の終わりには、いつももっと一緒にいたいと天使は泣いていた。
あれが全部嘘なんて思えない。嘘だったはずはない。
「エイト君……一つだけ教えて……どうして、一緒に旅をしようと思ったの?」
エイト君が相変わらず不安そうな顔をして、ゆっくりと口を開く。
「兄上の……」
ちらりとエイト君が元殿下の顔を見た。
「婚約者となる人がどんな人なのか……気になって。その、姉になる人が、嫌な人だったら困るから……確かめようと……」
エイト君が底まで言うと、ぷぅっと大きな吹き出す音が聞こえた。
「嫌な人が姉になると困ると思って見に行ってみたら、素敵な人が姉になるのが今度は困るって泣き出したんだよなぁ」
ケタケタとドーンが笑い出した。
「ド、ドーンッ」
エイト君が慌ててドーンの名を呼ぶ。
「どうして兄上の婚約者何だろうって。僕のお嫁さんになってほしいって、ぷぷぷっ」
嘘……。
エイト君は……私のこと、そんなに昔から……。
「初恋ってやつでしょうねぇ。まぁ、そんなんで、エイト坊ちゃんの気持ちに嘘がないのは俺が保証しますよ」
ドーンがドンっと胸を叩いた。
いや、ダジャレじゃないですよ。
◆
「私……いい匂いが好きなの……」
エイト君が小さく頷いた。
可愛げのない女……。
そう、元殿下は私のことをずっとそう思っていたんですね。
確かに、女性らしいかわいさはなかったかもしれません。
国のためにと、お金を稼ぐ方法ばかり考えていれば可愛くもないでしょう……。
そう、可愛くないんです。
「エイト君……」
だから、エイト君が私のことを好きだなんて……。
側にいてほしいなんて……。
やっぱり、国のために、私が王妃になって、エイト君が王になれば、国が安定するだろうから、そう言ってくれただけ……なんだよね。
きっと、今私の目も不安で揺れてる。
「信じてくれないかもしれませんが……僕は……お姉様のことがずっと」
お姉様という言葉にハッとなる。
そうだ。
一緒に旅した。
旅の終わりには、いつももっと一緒にいたいと天使は泣いていた。
あれが全部嘘なんて思えない。嘘だったはずはない。
「エイト君……一つだけ教えて……どうして、一緒に旅をしようと思ったの?」
エイト君が相変わらず不安そうな顔をして、ゆっくりと口を開く。
「兄上の……」
ちらりとエイト君が元殿下の顔を見た。
「婚約者となる人がどんな人なのか……気になって。その、姉になる人が、嫌な人だったら困るから……確かめようと……」
エイト君が底まで言うと、ぷぅっと大きな吹き出す音が聞こえた。
「嫌な人が姉になると困ると思って見に行ってみたら、素敵な人が姉になるのが今度は困るって泣き出したんだよなぁ」
ケタケタとドーンが笑い出した。
「ド、ドーンッ」
エイト君が慌ててドーンの名を呼ぶ。
「どうして兄上の婚約者何だろうって。僕のお嫁さんになってほしいって、ぷぷぷっ」
嘘……。
エイト君は……私のこと、そんなに昔から……。
「初恋ってやつでしょうねぇ。まぁ、そんなんで、エイト坊ちゃんの気持ちに嘘がないのは俺が保証しますよ」
ドーンがドンっと胸を叩いた。
いや、ダジャレじゃないですよ。
◆
「私……いい匂いが好きなの……」
エイト君が小さく頷いた。


