……まぁ、実際戦争するかしないかまでの責任は取れませんけど、人々の暮らしが楽になるのに起きるか分からない戦争を理由に秘匿するのは私の主義じゃないし。だって、雪に閉ざされて外に出られない人が出られるようになったら……。
例えば急病人が出たときに、お医者さんを呼びに行ったりおできるってことでしょ?
というわけで、戦争の道具じゃなくて、庶民の道具として、かんじきも手に入れやすい価格で販売しますよ。
それからマッチは……。
マッチを披露したことが、火をつけようとしたとかになってるし……。
まじ、こわい、わたし、ミリーさんを焼き殺そうとしたことにされてる……。
いやいや、比較的安全に誰でも簡単に火を起こせる画期的な商品であって、誰かを焼き殺す道具じゃないんですけどね?
◆
「話は聞きました。婚約破棄は決定事項でよろしいですね」
唐突に会場内に凛とした声が響き渡った。
パーティー会場入り口に、騎士たち複数人を引き連れた男性の姿がある。
「ああ、そうだ。なんだ、ずいぶん準備がいいな?」
準備?何の?
私の目は会場の入り口に姿を現した……久しぶりの……
「エイト……くん……」
愛しい人の姿に、目が釘付けです。
どうして、ここに……。
「リリアーナを捕縛するために騎士まで連れてきたのか?それから、後ろにいるのは公文書保管員だろう?婚約締結文書まで持ってきてくれたのか?」
え?
私を捕縛?
「マッチの話をしていましたね?」
エイト君がポケットからマッチを取り出した。
私を捕縛?マッチ?エイト君の後ろの騎士の正装姿のドーンの顔を見る。
私の顔、覚えてるよね?一緒に旅したんだもん。っていうか、私付きの侍女のサラともうすぐ結婚でしょう?
なんで、そんな私の姿を知らない人みたいな顔して見てるの?
「ああそうだエイト。そのマッチだ。我が未来の妻、ミリーをあろうことかリリアーナはマッチで焼き殺そうとしたんだ」
違う。
違う。
違うのに、まさか、エイト君はその話を信じたりしないよね?
殿下はああ見えて、王子。この国の第一王子で偉い人だ。
表立って逆らえるような人間は数少ない。陛下と……それから……。
エイト君がスッと手を上げると、公文書補完員がエイト君の手に1枚の紙を手渡した。その紙を文面が王子に見えるように掲げたまま会場内を歩いてくる。
例えば急病人が出たときに、お医者さんを呼びに行ったりおできるってことでしょ?
というわけで、戦争の道具じゃなくて、庶民の道具として、かんじきも手に入れやすい価格で販売しますよ。
それからマッチは……。
マッチを披露したことが、火をつけようとしたとかになってるし……。
まじ、こわい、わたし、ミリーさんを焼き殺そうとしたことにされてる……。
いやいや、比較的安全に誰でも簡単に火を起こせる画期的な商品であって、誰かを焼き殺す道具じゃないんですけどね?
◆
「話は聞きました。婚約破棄は決定事項でよろしいですね」
唐突に会場内に凛とした声が響き渡った。
パーティー会場入り口に、騎士たち複数人を引き連れた男性の姿がある。
「ああ、そうだ。なんだ、ずいぶん準備がいいな?」
準備?何の?
私の目は会場の入り口に姿を現した……久しぶりの……
「エイト……くん……」
愛しい人の姿に、目が釘付けです。
どうして、ここに……。
「リリアーナを捕縛するために騎士まで連れてきたのか?それから、後ろにいるのは公文書保管員だろう?婚約締結文書まで持ってきてくれたのか?」
え?
私を捕縛?
「マッチの話をしていましたね?」
エイト君がポケットからマッチを取り出した。
私を捕縛?マッチ?エイト君の後ろの騎士の正装姿のドーンの顔を見る。
私の顔、覚えてるよね?一緒に旅したんだもん。っていうか、私付きの侍女のサラともうすぐ結婚でしょう?
なんで、そんな私の姿を知らない人みたいな顔して見てるの?
「ああそうだエイト。そのマッチだ。我が未来の妻、ミリーをあろうことかリリアーナはマッチで焼き殺そうとしたんだ」
違う。
違う。
違うのに、まさか、エイト君はその話を信じたりしないよね?
殿下はああ見えて、王子。この国の第一王子で偉い人だ。
表立って逆らえるような人間は数少ない。陛下と……それから……。
エイト君がスッと手を上げると、公文書補完員がエイト君の手に1枚の紙を手渡した。その紙を文面が王子に見えるように掲げたまま会場内を歩いてくる。


