メガネをはずした、だけなのに


 最悪の状況、しかも相手は一人でない。

 友人らしき女子生徒と三人で行動してる。


 聞いた話だと、梨木くんの彼女さんはスクールカーストの頂点に君臨してるみたいで、教室の中でも態度が悪いらしい。

 学校の中で一番会いたくない相手にぶつかって、目をつけられてしまった。

 謝っても許してくれそうにないし、どうしよう……


「アンタさ、梨木祐介のスマホ待ち受けになってる子だよね」


 ちがうとは言えないし、そうですと返事もできない。

 こうなってしまう事を予想してたから、巫女画像の消去をお願いしたのに。

 でも、あの画像が私だって気づいてなかったはずだけど……


「わたしの彼氏に手を出して!なに考えてんのよアンタ」


 散々な言われようだけど、私は悪くない。

 年上彼女さんがいるのに、梨木くんが一方的に付き合ってと言ってきただけ。

 それを、まるで私が悪いみたいな感じで話してくる。


 相手は、みんな怖そうで言い返す勇気もない。


「この先も、祐介に手出しするつもり?なんとか言いなさいよ!」


 私は足がすくんで、言葉も出ないほど怖い思いをしていた。

 心の中で、誰か助けてと願ってる。



 ――その時