そう言って下の中庭を指差す翔


でもあれ男子の方蓮じゃなくない?
明らかに嫌そうにしている女の子に
近づいて行く男の子


優成「あれやばくない?」

楓『行ってくる』

翔「いってら〜」


急いで階段を降りた
自分でも分からないけど
あの子を守らなきゃって思った


もう靴を履き替えるのもせずに
中庭に出た



楓『何してるの』


今にも泣きそうな顔の女の子と
そんな女の子に近付く男の子


「いや、何もねえよ
何でお前がここにいんだよ!」


この学校の中庭は
ちょうど死角になっていて
あまり人目につかないところ


人通りも少ないというかほぼない
僕が来たのに凄い驚いてるみたい