遥か遠く異国の香り運ぶ 
手紙に添えられた鈴なりの花
懐かしさを孕んだ記憶の欠片
ふれると想い出す
幻想の旅

異国の物語に誘われて
風のように旅立った
水晶の森
唄う丘
猫通り
花菓子のあまい香り
すべてが夢のようでした


そこで出逢った陽気な鴉
物語を広げてくれた運命の人
夢をみることのすばらしさを
教えてくれた




髪に、鈴なりの花を飾り
別れと再会を約束した
そして今隣には――陽気な鴉が物語を語る


あの日の幻想の旅を