私は顔を真っ赤にし、アズールは眉間にシワを寄せる。しばらく無言の時間が過ぎた。
「……よくわからないが、お前に敵意がないことだけはわかった」
アズールは剣を下ろしカチンと鞘に戻した。
その音を聞いた瞬間、私はペタンとその場に崩れ落ちた。
「どうした?」
「ん?大好きな人に剣を向けられて殺されてもいいって思ったけど、やっぱりちょっと怖かったみたい。気が抜けちゃった。」
はあと大きく息を吐くと、目の前に手が差し出される。顔を上げるとアズールが眉を下げた。
「すまなかった」
その声に以前の冷たさはなく、私の心臓がきゅんと音を立てた。差し出された手に恐る恐る触れると、しっかりと握り返し、立たせてくれる。そしてソファへエスコートされた。アズールは私の対面に座る。
「シャルロット、でいいのか?他に名が?」
「私の名前は菜子。ちなみに二十六歳」
「シャルロットは十八だが、さすがに無理がないか?」
「そ、それはしょうがないでしょう?不可抗力だわ」
ぷくっと膨れた私に、アズールは声も出さず小さく笑った。つられて私も笑顔になる。
今までの私たちの険悪な雰囲気はどこかに行ってしまったかのようで、アズールがそんな風に笑ってくれるのが素直に嬉しかった。
「……よくわからないが、お前に敵意がないことだけはわかった」
アズールは剣を下ろしカチンと鞘に戻した。
その音を聞いた瞬間、私はペタンとその場に崩れ落ちた。
「どうした?」
「ん?大好きな人に剣を向けられて殺されてもいいって思ったけど、やっぱりちょっと怖かったみたい。気が抜けちゃった。」
はあと大きく息を吐くと、目の前に手が差し出される。顔を上げるとアズールが眉を下げた。
「すまなかった」
その声に以前の冷たさはなく、私の心臓がきゅんと音を立てた。差し出された手に恐る恐る触れると、しっかりと握り返し、立たせてくれる。そしてソファへエスコートされた。アズールは私の対面に座る。
「シャルロット、でいいのか?他に名が?」
「私の名前は菜子。ちなみに二十六歳」
「シャルロットは十八だが、さすがに無理がないか?」
「そ、それはしょうがないでしょう?不可抗力だわ」
ぷくっと膨れた私に、アズールは声も出さず小さく笑った。つられて私も笑顔になる。
今までの私たちの険悪な雰囲気はどこかに行ってしまったかのようで、アズールがそんな風に笑ってくれるのが素直に嬉しかった。



