基本は侍女が待機をしているのだが、呼べばいつでもアズールが駆けつけてくれるという仕組み。

そんな贅沢なことしていいんですか?

という訳で、試しにアズールを呼んでみた。
ほら、そこにボタンがあったら押したくなるっていうそんな心理というか出来心というか。

「お呼びでしょうか?」

ノックをして入ってきたアズールは青の隊服をピシッと着こなし、腰には装飾の施された立派な剣を携えている。私を見ると軽く一礼した。

呼んだはいいが、私はその場で固まる。

待って、ほんと待って。
アズールったらマジイケメン。
ヤバイくらいにかっこいい。

整った目鼻立ちに、意思の強そうな目。その瞳は濃い緑色。髪は銀色で艶やかだ。それだけでもかっこいいのに、そこに立つ凛としたシルエットすらもかっこいいって罪だと思う。

アズールったら想像以上にかっこいいんですけど。

妄想の中では何度もアズールと恋愛したけど、いざ本物を目の前にすると緊張する。

これは二次元なの?
三次元なの?