「委員会、長引いちゃった…」 時刻は17時をまわる頃。 長丁場となった企画委員による文化祭についての話し合いが終わり、私はようやく人気のない校舎をあとにした。 だいぶ陽が落ちるのも早くなってきたなぁ。 なんてぼんやり考えながら校門を出れば 見知った人影が立っているのが目に入った。 「あれ、倉持(くらもち)じゃん」 同じクラスで、席も隣の倉持が所在なさげに空を見上げているものだから、思わず声をかけてしまう。