祐誠さんの温かい心にホッとする。


「私は祐誠さんのおかげで毎日頑張れてます。でも、祐誠さんは…仕事が本当に大変そうで。なのに家事も手伝ってくれて。有難いですけど、もっと休んでもらいたいって思います」


「雫は優しいな。そういう優しさに…今まで触れたことなかったから」


「そんな…疲れてても祐誠さんは愚痴を言わないから、心配になります」


重圧のかかる仕事だから余計に…


「愚痴を言わなくて済んでるっていうのが正解かな。雫が一緒にいてくれるから…それだけで癒されてる」


祐誠さんの声が耳元で響く。


「私、本当に癒せてるんでしょうか?」


「ああ、本当だ。今までは、体に力が入って心まで固くなってた。お風呂にこんな風に浸かっても…心からリラックスしたことはなかった気がする」


こんな気持ちの良いお風呂に入ってもリラックスできないなんて…可哀想だよ。