声も優しくて、性格もいい。


髪型もスタイルもめちゃくちゃ素敵だし。


ダメなとこなんて1つも無い。


立花とか、健太とか…


東英大にたくさんいる男子達が何人束になったって…


絶対に慧さんには敵わない。


「立花の誘いを断るなんて、果穂は理想高すぎじゃない?」


「断るよ。誰に言われても」


「うわぁ~果穂、言うね~モテる女は違うわ」


なんかウザいよ、その言い方。


私は…ただ、慧さんが好きなだけ。


好きで好きで仕方ないだけ。


他のやつなんて…


どうでもいいよ。


その時、知ってる顔が私の視界に入ってきた。


あの子、ひときわキラキラして太陽みたいなオーラが出てる。


雫さんに会いにきたイケメン大学生君だ。


確か…希良って名前だったな。


「ごめん、ちょっと用事。さっちゃん達もカフェ行くんでしょ? 先にみんなで行ってて」