全くもってその通りだ。過去に家事ができていたという話なんかあるもんか。

って過去?

心の中でそう思った途端、恐ろしいほどの寒気を感じた。

この感覚は一体____。

「それはね、過去にあるのよ」

私の過去?

頭をぐるぐると回って記憶を辿った。

しかし、どうしたことだろうか。

小四の頃の記憶とその前の記憶も、まるで空白の答案用紙を見ているかのように、何も思い出せない。

どうして……?

「教えて、母さん。過去の私はどうだったの?」

「それはね……」

そう言って母は私の過去について話始めた。