私は確信した。何度私が自殺しようとしたって彼はまた私の腕を掴んで助けようとする。私がしようとした行動は無駄なんだって。

私は諦めてその場に座り込んだ。それから両膝を抱え、その上に顔を埋めた。

最悪だ。まさかこんなことになるなんて。

しかも守るだなんて何も知らないくせにできるわけがない。

「守るって何?宇高君はさ、私の何を知ってるの?」

私は少し怒ったような口調で言った。

せっかく決めた思いを踏みにじられたし、やはり彼は不思議すぎる人だと思ったからだ。

「お前さ、やっぱ自分のことダメだとか思ってるな?」

美華吏はそう言いながら座り込んでいた私の隣に腰を下ろした。

質問を質問で返してくるのはどうかと思ったけれど、私はコクリと頷いた。

そうでもしないと、美華吏は私の何を知っているのか教えてくれないだろう。

「自分で自分のこと傷つけてないでいい加減俺を頼れよ」

美華吏は泣きそうな顔でそう言って笑いかけてくる。

私が私を傷つけている?

そんなこと考えたこともなかった。

何をやってもダメで長所も見つからなくて、そんな自分が大嫌いでそれでも今まで生きてきたこの日常。

いじめられ始めてからは、一日を過ごし終えるのもやっとのことだった。