「今のままのお前じゃあ、いけないってこと。さき教室、戻ってるな」

そう言って美華吏は保健室をそそくさと出ていってしまった。

また心を見透かされたような気がした。

今の私のままじゃいけない、いずれ倒れるってどういうことだろうか。

そんなこと気にも止めなかった。

確かに母の怒り声を聞くのはうんざりしている。

私の行動もめんどくさがりすぎにはほどがあるのかもしれない。けれどやる気はわかない。母に言われないとやろうとする気にはなれない。

いずれ壊れる?

別にいじめられてるわけじゃないし、そんなことあるわけない。

私はため息をつき、気を取り直して教室に戻った。

どこからどう見たって不思議な見た目。

優しすぎる心。

そして私に言ってきた不思議な言葉。

私は美華吏に心を二度も見透かされたような気がする。

そして今の状況に戸惑いを隠せない私がいる。

彼は一体____。