水縹色(みはなだいろ)の春【1】

「みおちん〜、おっはぁ〜☆」

「おはよ〜、こころ♪」

この子は、阿部 心(こころ)。

私の一番仲がいい友達。

入学早々、ぼっちだった私に唯一声をかけてくれたこころ。

〜「ねぇねぇ〜、筆箱忘れたからシャーペン貸してくれる??」

「えッ!?…あっ、いいですよ!
……どうぞ。」

「あははッ!なんで敬語なの〜?超可愛い〜♪名前なんて読むの〜?」

「…みおです。」

「みおかぁ…、みおちゃん…、
ん〜、みおちんだぁ〜!」〜

それから仲良くなったんだよなぁ。

もともとこころは派手だったから、その影響で私もメイクやファッションを勉強するようになったんだよね〜。

こころの周りは自然と派手な子たちがいっぱいいた。

みんなでいる時は、精一杯笑顔で明るい私を作る。

嫌われないように。

「あれ〜?みおのリップ新しいやつ?」

「うん!少し濃いめにしたんだっ。」

この子は、小野 紗南(さな)。

こころの友達で、私たちと同じグループ。

性格は少しキツめで、周りや後輩からも怖がられたりしている。

正直私も怖いと思っている1人だ。

「てかさ〜、進路決めた〜?こころ頭悪いから、普通の高校行けない言われたし〜。」

「ウケる〜♪まぁ、さなも高校は通信制通うつもりだよ。全日制はダルいし…。
みおは?」

「あっ…。私は頑張って高校行こうかな〜って…。」

「…へぇー。みおって真面目だね〜。えらいえらい!」

ドクンッ…。
ドクンッ…。

どうしよう、私やらかしてないよね、大丈夫だよね…。

さな、空気読めよって一瞬不機嫌にならなかったかな…。