放課後、私は担任の先生と進路の相談をしていた。
「森川は本当にこの高校でいいのか?
お前の成績なら、もうちょいここから近い高校に通えると思うけど。」
「いいんです。私が選んだんだから…。」
先生は、私がわざわざ偏差値が低い遠い高校に行くことを心配していた。
だけどこれでいいんだ。
全部全部、やり直すもん…。
高校の受験まであと数ヶ月。
受験が終わって少し経てば卒業…。
案外あっという間に時間が過ぎてる気がする。
進路指導を終え帰宅しようとした時、ふと使われていない空き教室の前で立ち止まった。
ここは、るいと2人でよく授業をサボったところ。
るいとあきらが喧嘩した後にも、私と2人でここに来て話たっけ…。
もぅあまり覚えてないけど、毎日がキラキラしていて、楽しかった。
ずっとこの時間が続けばいいのにって、本気で思ってたよ。
「…ちょっと〜…、ダメだよこんなとこで。」
使われていない教室から女の声がした。
私は窓の隙間からそおっと覗いた。
「あんっ…ダメだよるい…。」
私は、ハッと息を飲んだ。
その男女は、るいと松井華で、いやらしいリップ音と鼻にかかった撫で声が教室内で反響する。
心臓が握りつぶされているかのように、息をするにも苦しかった。
私とるいだけの秘密の場所だと思っていたのに…。
不覚にも、るいと目が合ってしまい、私は今ある力全てを出して、外へと走った。
外の空気がやけに新鮮すぎて、肺に直に感じた。
もうすぐ秋が終わりを告げようとしている黄昏時の中、私はひたすら泣いた。
それは何に対しての涙かわからなかった。
いや、わかりたくなった。
現実を受け止めるのが嫌で。
涙でぐしょぐしょになった私の頬を、冷たい風が容赦なく吹きつける。
「森川は本当にこの高校でいいのか?
お前の成績なら、もうちょいここから近い高校に通えると思うけど。」
「いいんです。私が選んだんだから…。」
先生は、私がわざわざ偏差値が低い遠い高校に行くことを心配していた。
だけどこれでいいんだ。
全部全部、やり直すもん…。
高校の受験まであと数ヶ月。
受験が終わって少し経てば卒業…。
案外あっという間に時間が過ぎてる気がする。
進路指導を終え帰宅しようとした時、ふと使われていない空き教室の前で立ち止まった。
ここは、るいと2人でよく授業をサボったところ。
るいとあきらが喧嘩した後にも、私と2人でここに来て話たっけ…。
もぅあまり覚えてないけど、毎日がキラキラしていて、楽しかった。
ずっとこの時間が続けばいいのにって、本気で思ってたよ。
「…ちょっと〜…、ダメだよこんなとこで。」
使われていない教室から女の声がした。
私は窓の隙間からそおっと覗いた。
「あんっ…ダメだよるい…。」
私は、ハッと息を飲んだ。
その男女は、るいと松井華で、いやらしいリップ音と鼻にかかった撫で声が教室内で反響する。
心臓が握りつぶされているかのように、息をするにも苦しかった。
私とるいだけの秘密の場所だと思っていたのに…。
不覚にも、るいと目が合ってしまい、私は今ある力全てを出して、外へと走った。
外の空気がやけに新鮮すぎて、肺に直に感じた。
もうすぐ秋が終わりを告げようとしている黄昏時の中、私はひたすら泣いた。
それは何に対しての涙かわからなかった。
いや、わかりたくなった。
現実を受け止めるのが嫌で。
涙でぐしょぐしょになった私の頬を、冷たい風が容赦なく吹きつける。

