水縹色(みはなだいろ)の春【1】

ドーンッ!!パンッパンッ!

花火が始まった。

「きれぃ…。」

夏の夜空に煌びやかな光が散る。

どこか儚さを感じた。

もうすぐ夏が終わってしまうんだなぁ。

「青春って感じだな〜。こうやって友達と花火見るなんて。」

るいがそう呟く。

薄暗い中、花火の光に照らされて見えるるいがとても美しかった。

「みお。…俺やっぱり……。」

ドーーーンッ!!

一番大きい花火が上がる。

「え!?…なに?聞こえなかった!」

「なんでもねーよ。」

ううん。聞こえないなんて嘘だよ。

うっすらとだけど、ちゃんと聞こえたよ。

ー俺やっぱり、
お前のこと好きかもしんねぇ。ー

もう一度言って欲しかったんだぁ。

だって、死ぬほど嬉しかったんだもん。

やっとわたしの気持ちが届いたんだって。

今度るいと2人で話すことができたら、ちゃんと自分の気持ちを伝えるんだ。

この時はそう思っていた。