独占欲に目覚めた次期頭取は契約妻を愛し尽くす~書類上は夫婦ですが、この溺愛は想定外です~

「初子は感情豊かになったなあ」

連さんが私の腰を抱き、みんなに笑顔を見せながら言う。

「あなたと……いるからです……」
「それは光栄。俺が初子を変えたってことでいいかな」
「はい、あなたは私を丸ごと変えてしまいました」

幸せで嬉しくて、涙が止まらない。ずっと、自分の人生は優先順位の低いものだった。幸せになってはいけない存在だと、勝手に思ってきた。

連さんと出会い、隣で大事にされて、私は自分の人生を価値あるものだと思えるようになった。
未来を信じることができた。

「俺も初子に変えられちゃったからなあ」
「私は、なんの作用もしていません」
「恋を教えてくれたよ」

連さんはいたずらっぽく笑い、泣き顔を真っ赤にする私の頬にキスをして、みんなに向き直った。

「ありがとうございます! それでは私たちの結婚式、始めますのでよろしくお願いしますねー!」