「俺はメイムーン、武舞(ぶぶ)担当だ。一押しは剣舞。おっと早まるな。本物だぜ」

「……」


2本目の刃が現れ、私の鼻先で交差する。


「座っていいか?」

「どうぞ」


ほかに、どうしろと?
 
メイムーンと名乗った物騒な青年が私の前に座った。

赤褐色の髪に黄色の瞳、人懐っこい表情。とても人当たりのいい感じだ。刃物をしまってさえくれれば。


「……」


あれ?
この顔……


「ルゥルゥは妹だ。うまいんだぜ、メイプルラッシー」

「……頂きます」


毒で死ぬか切り刻まれて死ぬかなら、毒だ!