「……」

「じゃあダリヤさん。脱いでください」

「!?」


すぐこれだ!
この空飛ぶ連中は、もう!


「大丈夫よ。ホスニーは見ないから」


バディーアの甘くまろやかな声が私を絡めとる。
すると、ホスニーは図面とペンを持って、たしかにこちらに背を向ける形で椅子に座った。


「お願いします」

「ほらダリヤ。脱いで」


美しすぎる大人の女性にじっと見つめられてそんな事を言われたら、私は……従うしかない。

家でもドレスの着替えを手伝ってもらう事はしょっちゅうだから、そういう意味では抵抗はなかった。

問題は、相手が妖艶な異国の美女という点だ。