ホスニーはバディーアのくねらせた腰に顔を突っ込む勢いで、器用に針を操っている。

バディーアという女性は、とても妖艶だ。
お胸を隠すだけの布は、その神がかった形までは隠せていない。喉から鎖骨のラインも、腹筋も、透け透けの向こうの脚も、何を見てもただただドキッとする美しさ。

極めつけは、顔だ。
 
こんな人、います?
嘘みたいな美貌ですけど。

バディーアは下ろしたら腰まで届きそうな髪を頭の高い位置で留めていた。あのうねり、そして艶。同じ黒髪とは恐れ多くてとても言えない美髪だ。

そして、蠱惑的な金色の瞳……

 
「!」


バディーアが横目で私を捉えた。