「そうだ。ホスニーにお前を連れてくるよう言われていた」

「それは普通の人ではないんですよね?」

「お前にとっては、そうだ☆彡」

「……」


不安だ。
新入りの私に金庫の鍵を預けるような人が、唯一まともな人って集団。

管制室に戻るファイサル船長と階段で別れて、バスィーム王子に連れられて中間階を歩いている。


「ここは訓練施設だ。一座の出し物を稽古する稽古場の他に、武術の訓練室が4つ、あと大浴場があるぞ」

「そのお風呂は、混浴ですか?」

「ハハハ☆彡 まさか、男と女は休憩所を挟んで別々だ! 大胆だなダリヤ!」

「どうも」