「ダリヤ。ファイサルは一座の座長も務める重要な男だ。だがとにかく空を飛んでいる限りは、俺たちの命はこの男の腕にかかっている。この男に何かあれば、俺たちは死ぬ」 「……」 やっと真面目な顔で喋ったと思ったら、結構シリアスな話だった。 「真っ逆さまだ」 他に言い方ないんですかね、王子。