「あなたも素敵よ。この、強くて細い針みたいな総指伸筋(そうししんきん)。きっとバンビちゃんは、アタシに負けないくらいシャープな半膜様筋(はんまくようきん)の持ち主ねん♪」


レイスが私の腕を人差し指ですっと撫でた。
うっとりと目を細めて、ちょっと顎をあげて、語尾に向かうにつれて声を低く低くどこまでも低くしていく。


「意味わかったか?」

「腕と、内股の筋肉を褒められました」

「すごいな」


ふむふむ、とバスィーム王子が頷いている。


「だけどバンビちゃん! あなた、噂通り外国語ペラッペラね! ちょっといい買い物したじゃないバスィ!」