「止めないわ! 恋愛は自由だもの!!」


アリージュお姉様、まさかの貴腐人。


「ハハハ☆ 仲がよろしいですな!」

「まあ、賑やかですよ。しかし一国の王子ともなると、いろいろと……」

「いや、うちも仲良しだ!」


デシッ!!

 
「はうっ」


お父様が、バスィーム王子の拳に倒れた。

昼下がり。
馬車3台分の荷物が運び込まれていく先を、私は呆然と見つめる。


「……」


大きな飛空艇が森に停まっていた。