ジャーンジャーン♪
ピロピロリー♪

ジャァーンジャァーン♪
ピロピィー♪

竪琴はバロロンボロロンとかなり激しく掻き立てられている。
 
バスィーム王子が私を見た。


「!?」


笑っている。
嫌な予感がした。


「ダリヤ」

「……はぃ……!」


目の前に金色の布が舞った。

やっぱり、来たか……!

下りたと思った手をグッと引かれ、体が動いた。
ギョッとして、そして泣きたい気持ちで凝視しているバスィーム王子はもう黄金の衣装を纏っている。


イ リ ュ ー ジ ョ ン ……