私はひとりきりで過ごすのが特別好きなのではなくて、それに慣れているだけだった。ひとりぼっちは寂しい。
でも、私はもうひとりじゃない。

孤独ではないという安心の中で、ひとりの時間を過ごすのはとても贅沢で幸せな気がした。だからこうして甲板で物思いにふけるのかもしれない。
誰か、来たらいいのに。
 
そんな事を、期待して。