「〝叔父です〟」

「〝ガッハッハ! そうでしたか! さあお嬢さん、もっとお飲みなさい〟」

「〝どうも〟」

「ねえバンビちゃんっ! なにっ!? なんなのっ!? アタシの事なんだってぇん? 教えて頂戴っ! (キ レ イ ?)」


顔芸が愉快なレイスに微笑んでおいて、私は果実酒を一口飲んだ。

夜の森はずらりと並んだランタンの灯で橙色に輝き、本当に童話の世界のようだった。私は小柄なので彼らの椅子にそこまで違和感なく座る事ができたけれど、ファイサル船長やブルハーンがちょこんと座っている様子がとてもおかしい。レイスは論外だ。