「よく聞こえたね」 「俺、地獄耳なんで」 「…… だからってあんな、あんな、嘘つかないでよ」 「なんであんな動画撮られたの俺の責任でもあるじゃん?」 「…… 嫌い」 涙が。 「えっ」 汗が。 「あんたなんて嫌いよ!」 流れていく。 「そっかー」 羽崎はその言葉を受け流すように受けとめる。