「もし、良かったらこれからも話し相手とかそんな感じで委員長に絡んでいってもいいかな?」
「えっ、」
ドクンと心臓が鳴る ―― 。
いつもより鼓膜に自分の心音が響くような気がした。
私は女生徒のほうに視線を向ける。
次に視線を羽崎君に移すと彼は笑顔を保ったままだった。
「…… うん、私なんかじゃ楽しめないかもだけど、羽崎君さえ良ければいつでも話しかけてね」
「ありがとね。委員長」
その答えに満足したのか羽崎君は帰っていく。
羽崎君の足音が職員室から遠ざかっていった。
「なら、先生に交渉してくるね」
私がそう言うのと同時に一連の流れを見ていた女生徒は好奇心溢れる瞳で質問してくる。
「えっ、今のって隣のクラスの羽崎君!?もしかして、委員長とそういう?」と。
「…… そういう関係じゃないよ」
私はそう言って職員室のドアを開けた。



