「ねえねえ、バレンタインどうするか決めた?」 … 「もー!渡す人いて羨ましいー!!」 … 時を超えた龍との戦いを終え、 俺たちには珍しく平和な日々が戻りつつあった。 2月に入りもう時期バレンタインデーとやらが近づいてきていて、クラスの女子達は休み時間になる度にこの話題で騒いでいる。 それを横目に あれから一年かと思い出す去年の出来事。 俺は頬杖をつきながらなんとなく晶に視線を向ける。