幼馴染に恋をして(心愛ver)

結局、何の進展もないまま大学に入学して、2年が終わろうとしていた。
そんな中、1月の成人式に合わせるように、母校に集まり、
恩師との食事会と称して、初めての飲み会が開催された。

注意書きで、先生がいるので早生まれは、ソフトドリンクを注文する事と、
但し書きまで添付されていた。
8月生まれの私は20歳になった時、
両親から女の子は、自分の限界を知っている方が安全だからと
言われ、一緒に飲むことも多く、私は母に似て、お酒に強い事が解った。

私はもう、最後の卑怯な手段しか、残されていなかった。

そう、お酒の強い私が、藤原を酔わし、逆お持ち帰りする事。
卑怯だと解っていても、これしか思いつかなかった。
それに、もし振られてもその1回の思い出で、生きていけると思ったし、
藤原なら責任感で、付き合ってくれるかもしれないと、淡い期待を持っていた。

そんな邪な気持ちで臨んだ集まり。
久々に見た彼に、計画に、ドキドキして
会話は一つも頭に入ってこなかった。
色々なクラスが入り乱れての会だから、初めて話す人も居たし、
全然顔を見ても解らない人も居た。
私はさり気なく、藤原の近くに行く
「久しぶり元気?」
「おう! 大学でも会わないよな」
「そうだね~大学どころかマンションでも会わないじゃん」
「確かに・・」そんな些細な幸せすら
「おいおい。藤原呑んでいるか?」と邪魔する声にイラっとする。
「今日は呑まないよ」
「なんでだよ~お前、誕生日すんでいるだろう?」
「これから用事があるから」
「これから?」
「あ~20:30には出る」
「バイトか?忙しいな・・」藤原はバイトをしていない。
家庭教師をごく稀に、しているとは聞いているが、
私の本能はあの子に関係していると・・
まただ・・私が策を練るとあの子に邪魔される。