高校3年生
当たり前だが藤原と同じクラスにはなれなかった。
そろそろ 大学の学部を決めたいとならない季節・・
明応学園は全員が大学に進学出来るが、
学部は成績順に希望していくから、
私みたいにギリギリの人間は選ぶほどでは無い・・
大学に100%進学できる代わりに、高校留年は普通にある。
私は留年だけは嫌なので、それなりに勉強をしているが、
やはり1年2年でのサボりは、ボディーブローのようにジワジワと効いてきた。
クルミちゃんは看護学部、安藤君は薬学部、
そして藤原は医学部を希望していると、クルミちゃんに聞いた。
3人は将来も考えているのに、私はそれを聴いて医者の妻を思い描いた。
あの子も高校1年になり、同じ棟なので見かける機会も凄く増え、
暇さえあれば、彼女を観察していた。
藤原との件もあるから、浮いているのかと思いきや、
彼女の周りには常に誰かが居た。
そして、幼さが顔を引っ込め、綺麗になっていた。
最後の最悪の音楽祭も終了した。
あれから毎年毎年、音楽会の最終プログラムは2人の連弾。
年々、聞きつけた保護者の観覧人数が増えていき、それさえ腹立たしかった。
私は彼女との連弾を見るのは嫌だったが、
藤原のピアノを弾いている姿を見るのは好きだった。
何時か、リビングで私だけに弾いてくれるのを想像し、
2人の画を見る辛さを緩和させていた。
最初に見た時、あの子は藤原の肩にも届かなかったのに、
今は頭が藤原の鼻の辺りまでに成長していた。
多分、私より成長している。
そんな2人を外野がお似合いだと言い出す始末。
その言葉に1人傷つくが、
あと少し、もう少ししたら私が隣に立つ。
穏やかに晴れた初秋の休日。
コンビニに行こうと、マンションのエントランスを出ると
向こうから見知ったあの子が、両親と歩いてくる。
学校以外で初めて目にするあの子・・
ハイブランドの定番のポロシャツワンピースにレギンスにバレーシューズ。
肩には同じブランドのパーカーをかけていた。
3人は当たり前の様にエントランスに吸い込まれていく。
3人が向かう先は確認しなくても解る。
私は慌てて戻る・・
あの子達とは違うエレベーターに乗り込み、12階を震える指で押し、
エレベーターを出て見た光景は、3人が部屋に入っていく姿。
そして、扉の閉まる音に続き、鍵の閉まる音が廊下に響いた。
私が訪れた事の無い部屋に、あの子は平然と訪ねる。
私はコンビニに行くのを止め、フリマアプリでさっき
あの子が着ていた洋服と靴を探していた。
その服はフリマアプリでも結構な値段がついている。
その日から私のファッションも変わり、
徐々に斉木 心愛の存在は消失していた。
当たり前だが藤原と同じクラスにはなれなかった。
そろそろ 大学の学部を決めたいとならない季節・・
明応学園は全員が大学に進学出来るが、
学部は成績順に希望していくから、
私みたいにギリギリの人間は選ぶほどでは無い・・
大学に100%進学できる代わりに、高校留年は普通にある。
私は留年だけは嫌なので、それなりに勉強をしているが、
やはり1年2年でのサボりは、ボディーブローのようにジワジワと効いてきた。
クルミちゃんは看護学部、安藤君は薬学部、
そして藤原は医学部を希望していると、クルミちゃんに聞いた。
3人は将来も考えているのに、私はそれを聴いて医者の妻を思い描いた。
あの子も高校1年になり、同じ棟なので見かける機会も凄く増え、
暇さえあれば、彼女を観察していた。
藤原との件もあるから、浮いているのかと思いきや、
彼女の周りには常に誰かが居た。
そして、幼さが顔を引っ込め、綺麗になっていた。
最後の最悪の音楽祭も終了した。
あれから毎年毎年、音楽会の最終プログラムは2人の連弾。
年々、聞きつけた保護者の観覧人数が増えていき、それさえ腹立たしかった。
私は彼女との連弾を見るのは嫌だったが、
藤原のピアノを弾いている姿を見るのは好きだった。
何時か、リビングで私だけに弾いてくれるのを想像し、
2人の画を見る辛さを緩和させていた。
最初に見た時、あの子は藤原の肩にも届かなかったのに、
今は頭が藤原の鼻の辺りまでに成長していた。
多分、私より成長している。
そんな2人を外野がお似合いだと言い出す始末。
その言葉に1人傷つくが、
あと少し、もう少ししたら私が隣に立つ。
穏やかに晴れた初秋の休日。
コンビニに行こうと、マンションのエントランスを出ると
向こうから見知ったあの子が、両親と歩いてくる。
学校以外で初めて目にするあの子・・
ハイブランドの定番のポロシャツワンピースにレギンスにバレーシューズ。
肩には同じブランドのパーカーをかけていた。
3人は当たり前の様にエントランスに吸い込まれていく。
3人が向かう先は確認しなくても解る。
私は慌てて戻る・・
あの子達とは違うエレベーターに乗り込み、12階を震える指で押し、
エレベーターを出て見た光景は、3人が部屋に入っていく姿。
そして、扉の閉まる音に続き、鍵の閉まる音が廊下に響いた。
私が訪れた事の無い部屋に、あの子は平然と訪ねる。
私はコンビニに行くのを止め、フリマアプリでさっき
あの子が着ていた洋服と靴を探していた。
その服はフリマアプリでも結構な値段がついている。
その日から私のファッションも変わり、
徐々に斉木 心愛の存在は消失していた。



