高校二年
私以外の三人は理系クラスを選択していた。
おのずとクラスも一緒にならない。
自分だけが違うクラスに、勉強をキチンとしていたらと後悔しかなかった。
疎外感が半端なかった。
文系、理系丁度クラスも半分だったので、
合同の体育も一緒にはならなかったし、
芸術も私は美術で、クルミちゃんと安藤君は音楽、藤原は書道だった。
最初のうちはクルミちゃんを訪ねてクラスに顔を出していた。
ある日、登校と同時に訪ねると、そこには読書をしている藤原と
数名しかいなかった 私は朝日が入り、照らしている彼の綺麗な横顔に見惚れた
ページをめくる、その指先すら切ないくらいスキ・・・
電車の中で本を読む藤原の指先を、人の隙間から何時も見惚れていた・・
その指先に触れられたいと・・
藤原が私に気が付いて「どうした?」と声を掛けてくれる
「クルミちゃんに用事があって・・」と言いながら教室の藤原に近づく
彼は読んでいた本に黄色いのを挟む
私はハッとした。
それは紛れもなく銀杏の葉・・
あの日の銀杏に間違いない・・
銀杏の葉はあの子の胸ポケットに飾られた・・
それを藤原が持っている・・
あの子がポケットから抜いて藤原に渡した?
その時 指先が触れ合った?
それとも藤原があの子の胸ポケットから抜いた?
その指先があの子の胸をかすめた?
そう想像すると苦しさが溢れる・・
多分、後者だ・・・
「・・は 未だ登校してないよ 後で行くように言う?」
との声で現実に引き戻される
「大丈夫。又来るよ」と言い残、し慌てて教室を出て
自分のクラスに戻り、机に突っ伏して涙を堪えた。
「行かなきゃ良かった・・」心からそう思った。
クラスが離れたら少しは思いが褪せるかと思っていたが、
あの子を観察し続けているからか、余計に溢れていた。
2月に中学入試が終わり、高校入試のタイミングで
入試のお手伝いの立候補者をクラスで募った。
前回の教訓から、私は真っ先に挙手し、
あの時の事を覚えている女子が、やはり何人も立候補した。
どのクラスも女子ばかりだった・・
藤原の在籍クラスを除いては・・そう、藤原は立候補しなかった。
冷たい霙交じりの雨が降る入試当日、
私は何故あの日、藤原が立候補したのか解った。
確かに私に言った「下駄箱で外履きを入れる袋を渡す係り」と
私はその係りの仕事を目の当たりにして気が付く
藤原はここであの子が来るのを待っていた
そして、袋を手渡して緊張を解いてあげたのだ
この係り以外、特定の受験生と会う事は出来ない
それで寒いのに、この係りに立候補した。
今年は内部進学のあの子は関係ないから立候補しなかったのだ。
私以外の三人は理系クラスを選択していた。
おのずとクラスも一緒にならない。
自分だけが違うクラスに、勉強をキチンとしていたらと後悔しかなかった。
疎外感が半端なかった。
文系、理系丁度クラスも半分だったので、
合同の体育も一緒にはならなかったし、
芸術も私は美術で、クルミちゃんと安藤君は音楽、藤原は書道だった。
最初のうちはクルミちゃんを訪ねてクラスに顔を出していた。
ある日、登校と同時に訪ねると、そこには読書をしている藤原と
数名しかいなかった 私は朝日が入り、照らしている彼の綺麗な横顔に見惚れた
ページをめくる、その指先すら切ないくらいスキ・・・
電車の中で本を読む藤原の指先を、人の隙間から何時も見惚れていた・・
その指先に触れられたいと・・
藤原が私に気が付いて「どうした?」と声を掛けてくれる
「クルミちゃんに用事があって・・」と言いながら教室の藤原に近づく
彼は読んでいた本に黄色いのを挟む
私はハッとした。
それは紛れもなく銀杏の葉・・
あの日の銀杏に間違いない・・
銀杏の葉はあの子の胸ポケットに飾られた・・
それを藤原が持っている・・
あの子がポケットから抜いて藤原に渡した?
その時 指先が触れ合った?
それとも藤原があの子の胸ポケットから抜いた?
その指先があの子の胸をかすめた?
そう想像すると苦しさが溢れる・・
多分、後者だ・・・
「・・は 未だ登校してないよ 後で行くように言う?」
との声で現実に引き戻される
「大丈夫。又来るよ」と言い残、し慌てて教室を出て
自分のクラスに戻り、机に突っ伏して涙を堪えた。
「行かなきゃ良かった・・」心からそう思った。
クラスが離れたら少しは思いが褪せるかと思っていたが、
あの子を観察し続けているからか、余計に溢れていた。
2月に中学入試が終わり、高校入試のタイミングで
入試のお手伝いの立候補者をクラスで募った。
前回の教訓から、私は真っ先に挙手し、
あの時の事を覚えている女子が、やはり何人も立候補した。
どのクラスも女子ばかりだった・・
藤原の在籍クラスを除いては・・そう、藤原は立候補しなかった。
冷たい霙交じりの雨が降る入試当日、
私は何故あの日、藤原が立候補したのか解った。
確かに私に言った「下駄箱で外履きを入れる袋を渡す係り」と
私はその係りの仕事を目の当たりにして気が付く
藤原はここであの子が来るのを待っていた
そして、袋を手渡して緊張を解いてあげたのだ
この係り以外、特定の受験生と会う事は出来ない
それで寒いのに、この係りに立候補した。
今年は内部進学のあの子は関係ないから立候補しなかったのだ。



