元々、建設関係の会社を経営している父のコネで現在の会社、インテリアメーカーである「マイ・ライフ」に営業アシスタントとして入社した。

コネとはいえ大きな会社じゃないから、入社当時からちゃんと役割を与えてもらい、色んな経験もさせてもらい、自分でインテリアの勉強もした。
父の仕事の関係で、子供の頃から身近なものだったし、興味もあった。

だから、5年前には事務から営業へと職種変更を打診された時には、喜んで引き受けた。

インテリアコーディネーターと言われる職業は、もちろんセンスも必要だけど、それ以上に知識がないと認めてもらえない。

全体の調和や使い心地、触り心地など、クライアントの要望は多岐に渡る。

今は、憧れのマイホームを持つ人達ために、新しい未来をほんの少し応援するのが、私の役割になった。
 
気が付いたら入社して10年。すっかり中堅社員だ。

「素敵な人と出逢って結婚退職する」という入社当時の夢は、遥か彼方に消えてしまったけど、仕事を頑張っている自分も悪くない。

「野崎さん」を卒業する日はまだまだ先だ。