黒髪の翔くんには、イメージだけどブルーがすごく似合いそうだなと思って、この腕時計に決めたんだけど…。
翔くんの反応が気になって、どきどきとしている自分の心音が耳に響いた。
翔くんをじっと見つめていると。
「…すげ。」
普段はあまり表情を崩さない翔くんが、嬉しそうに手で口元を覆った。
その反応に、あたしはきゅんとする。
「…これ、まじで嬉しいわ。ありがとな。」
本当に嬉しいと思ってくれてるのが伝わるくらい目が輝いている翔くんが、あたしの頭を撫でながらお礼を言ってくれた。
「本当?よかったぁ!」
「腕時計欲しいと思ってたから。…これ、学校に毎日つけてく。」
「嬉しいっ、使って使って!」
普段はあまりみられない翔くんの反応に、あたしは口元が緩んだ。
なんだか、すっごいかわいいや。


