必死に懇願するように翔くんを見上げた。
まだ少し怖くて…翔くんと離れたくない、一緒にいたい。
もしまだ、もう少し翔くんと一緒にいられるのなら…眠気なんて我慢できる。
あたしのことをびっくりした表情で見つめる翔くんは、頬を赤らめて小さく口を開いた。
「…一緒に、寝る。」
「…えっ?」
一緒に…って言った…?
翔くんにつられたのか、熱が一気に上昇したあたしの顔は今、真っ赤っか。
「一緒に…?!」
「…あぁ。…もし、嫌とかだったら言ってくれ。自分の部屋、戻るから。」
「えっ…嫌なわけないよ…!えっと、あ、あの…お願いします…!」
決して嫌だなんて、そんなことは絶対にない。
他の部屋に遊びに行ってはいけないっていうルールを破っている…けれど。
協力するよと言ってくれた坂口くんと滝本くんと陸くんのご厚意に甘えてあたしは、翔くんに首を縦に振った。


