「ご、ごめんね…」
心配をかけてしまったことに罪悪感を感じて小さく謝る。
「緋奈のことは…絶対に俺が守るから。」
「へっ…」
「だから謝らなくていいし、我慢も無理もしないでなんでも言え。」
真剣な翔くんの瞳に捉えられて。翔くんの言葉ひとつひとつにキュンとさせられてしまう。
そんな嬉しい言葉…あたしにはもったいないくらい。
…翔くんは、優しすぎてずるい。
「うん…きてくれて、ありがとう。」
「…ん。」
ぎゅうっと翔くんを抱きしめた腕に力を込めると、翔くんも同じようにあたしの腰に回した腕に力を込めた。
「…緋奈、もう寝る?」
腕の力を緩めた翔くんがあたしに首を傾げる。
「うん、そうだね…少し、眠いかも…」
「じゃ、寝ようか。」
「ま、待ってっ!で、でも翔くんと離れるのイヤ…」


