____ガタガタガタッ…!!
「ひっ…!?」
部屋の窓の方から響いた大きな物音に全身を硬直させる。
今の…窓が揺れた音…だよね…?!
“窓の外からユーレイが部屋をのぞいてくる”
滝本くんたしか…そう言ってた…。
ま、まさか本当に…!?
「い、嫌だ…。」
窓はカーテンで仕切られているから、外は見えない。
だから…きっともしユーレイがいたって、ユーレイも外からあたしのことなんて見えないはず…!
…って、待って。
よく見たら、カーテンの間、少し隙間が空いてる…。
「………っ」
夕方この部屋に入った時に、きっちり閉めておくんだった…!!
もう怖くて、窓の方まで行けない…!
自分からユーレイの方へ行くようなものだ。
もし本当にユーレイが窓の外にいたら、がっつり目が合ってしまう。
ダメ、行けない。怖い…!


