「…緋奈、そーいうの苦手だよな?」
すると隣の翔くんが、どこか心配してくれているような表情であたしの顔を覗き込む。
「…うっ」
あたしは肩がぴくりと反応し、うめき声をあげた。
「そしたら翔、このあと緋奈ちゃんの部屋行けば?」
「は?!」
「ええっ!?」
坂口くんのとんでもない発言に、目を見開いたあたしと、かなり動揺している翔くん。
「緋奈ちゃんがユーレイとか苦手なら、一緒にいてあげたほうがいいでしょ。」
「それは…。」
坂口くんの提案に、翔くんは眉を寄せて後頭部をガシガシとかいた。
陸くんと滝本くんは、坂口くんの言葉に頷いている。
でも…実は、他のグループの部屋に遊びに行くことは禁止されているんだ。
だから…翔くんがあたしの部屋に来たら、ルール違反になっちゃう…!
修学旅行前にかなりきつく先生方が説明していたから、きっとバレたら大変だと思う。


