「…緋奈。海入ろう。」
恥ずいからこれ以上は隣の6人に…その辺のやつに見られたくないと思い、名残惜しく思いつつも緋奈から離れる。
「…あっ、うんっ!」
緋奈は、その6人の集団の会話は聞いてなかったっぽく、特にそっちに気にするそぶりは見せず俺の言葉に頷いた。
俺は、浮き輪を肩にかけて立ち上がり緋奈の手を取って立ち上がらせた。
…立ち上がると、さらに緋奈の体のラインが目に入ってくる。
正直…鼻血でも吹き出しそうな勢いで内心は興奮している。
このヘンタイ脳、どうにかならねぇか…。
そんな俺の考えていることをなにひとつ知る由もない緋奈は、早く行こう!と目を輝かせて、俺に訴えている。
緋奈の純粋な笑顔に、俺もつられて口角を上げ、ざざん…と、心地よく響くエメラルドグリーンの海へと体を放った。


