「何かさ、いつも菜々美ん家でまったりしてるから変な感じだな(笑)」

「私もカフェに来たの初めて(笑)」

つい、周りをキョロキョロしてしまう

若い人もたくさんいるなぁなんて思いながら

「えーと、いつも2人と遊んでくれてありがとう
2人が離れないから疲れない?」

「全然!楽しい(笑)」

よかった……


「時間あるから色々聞いてもいい?
私って海斗くんのこと何も知らないなって……

いつも自分の事ばかりで、海斗くんを振り回してないかなって昨日思っちゃって」

「昨日はまどかが悪いんだよ
付き合った日とか、きっかけとか、もうあいつには関係ないことだし」


「今日いたのは偶然?」

「ああ、友達と待ち合わせって言ってた」


海斗くんは信じてるけど本当かな

電車に乗らなかったからわざとそう言ったのかもしれないしね



「海斗くんに元カノがいたのはクラスの男子が言ってて知っていたけど別に気にしなくてもって思ってたのね」

「うん」

「でも……同じ学校で昨日みたいに色々聞かれてやっぱり気にならない状況じゃなくなってきたというか……

永井さんのこと……聞いてもいい?」

「いいよ、嫌な思いをしたのは菜々美だし、でもちゃんと言っておくよ

俺の彼女は菜々美だし、ちゃんと好きだから、それだけはわかっておいて……」



菜々美は頷いた

素直に嬉しい……

「…中二の夏、自分らの代で俺がキャプテンになってからマネージャーとして関わる事が多くなってきたんだよ」