「2人はもう大丈夫だよ」

「ありがとう、海斗くんに聞きにくいこと聞いてくれたんじゃないの?」


「いや、そうでも……」

亮太は自分が海斗に聞いたことが恥ずかしくなった

中川には言えないよな

クラスマッチの話をして気付いたら2時間も経っていた

「遅くなったな、送るよ」

「駅から近いから駅まで一緒に行こうか」

2人は店をでた




サッカー部は大会も終わり3年生が引退となった

そこで剣也のキャプテンが発表されたのだ

「キャプテンは剣也、副は亮太、2人は引き継ぎするから残ってくれ」

「えっ、俺?」

剣也はびっくりしていた

「先輩、海斗じゃなくて?」

先輩に剣也が尋ねていた

部室には先輩2人と剣也と亮太が残っていた


「悩んだんだけどな……海斗にリーダーシップがあるのは入部してきた時からわかっていた」

「じゃあ、どうして?」

「途中入部って事と、きっとお前らは海斗に頼るって思ったからだ」

「頼っていいんじゃないんですか?」

「お前らの代はおとなしすぎる
海斗の言うように動くだろう

でも自分らでもっと考えて動いて欲しいんだよ、剣也ならみんなが助けてくれると思ったからだ」


亮太はなるほどと思っていた

確かに中心は海斗になる

みんなが意見を言わなくなるだろう

海斗が間違った事を言うわけはないが剣也ならまた違ったチームカラーが出来そうだ